【 こんな症例が治ります シリーズ 197 】  フード関連性の高脂血症も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

参照サイト:

https://goo.gl/gW9dSS

 

 

イヌ 12歳 オス (去勢手術済) です。

 

【 元々尿石症があり、その予防用の療法食を長期間にわたって食べ続けており、血液検査で高脂血症がみつかった 】ワンちゃんです。

 

■ いろいろと他の病的な高脂血症の原因は無いのか調べましたが、明らかなものは見つからず、まずは【 最近新しく発売された、線維を多く含むことにより、高脂血症にも配慮された尿石症用のフードに切り替えてみる 】事にしました。

 

■ 基本的に従来の尿石症のフードのほとんどが脂質が多めに含まれており、脂質のトラブルのある動物には使いづらい傾向がありました。

 

■ しかしながら、今回のワンちゃんは結石症を繰り返す傾向があり、そのケアを怠るわけにはいかないため、今回のフードは最適と考えられました。

 

■ フードを変更して1カ月後の血液検査では、振り切れていた脂質の値が、ほぼほぼ正常値まで下がっていました。

 

■ 【 療法食 】というのはあくまでそれぞれの病気に対して対応した食事であり、その時のその子の状態によって最適なフードというのは異なってきます。

ですから、定期的な健診は欠かさずに行って状態の変化に対応できるようにしていきましょう。

 

※ 当院としては、この子の例のように、【 療法食 】は薬と同等の作用を持っている場合が多いので、市販されている【 飼主様のみが判断して買える安価な療法食選びシステム 】は、危険だと考えます。

賢い飼主様は、このようなシステムの利用をお控え下さいますよう、ご提案申し上げます。

 

獣医師 桃崎 昂

 

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